競艇で重勝式舟券が発売されない理由

2014年02月12日

競輪で2008年に発売された「チャリロト」を皮切りに、21世紀の日本の公営ギャンブルでも重勝式の投票券の発売が開始された。
2010年には地方競馬、翌2011年には中央競馬とオートレースでも発売が始まり、多くのファンがその高額配当に夢を見た。
しかし、2014年2月現在、公営ギャンブルの1つである競艇だけがこの投票方式を導入していない。
なぜなのだろうか。
今回はその理由を考えてみた。

重勝式とはどんな投票方式なのか

まず重勝式とはどのような投票方式なのかおさらいしておこう。
重勝式とは複数のレースの結果を予想する投票方式のことである。
従来の1つのレースの結果を予想する投票方式よりも的中させるのは難しいが、より高額な払い戻しを受けることが期待できる。
また、買い目を指定できない「ランダム方式」の投票券も発売されているため宝くじ感覚で買うことができ、初心者から往年のファンまで幅広い層の人が楽しむことができる。

では、なぜ競艇で重勝式舟券を発売しないのか

1)高額配当が望めない
高額な払い戻しは重勝式の魅力に欠かすことのできないファクターであるが、競艇は1レースに最大で6艇しか出走しないため思ったよりも高配当が出ない可能性がある。
中央競馬で発売されているWIN5(指定された5レースの1着を予想する5重勝単勝式)を例に考えると、中央競馬の場合1レースに出走できる最大の競走馬は18頭であるため、的中する確率は

1/(18×18×18×18×18)=1/1,889,568

となる。

一方で競艇で同様の舟券を発売した場合の的中確率は

1/(6×6×6×6×6)=1/7,776

となり、その差は歴然だ。
1/7,776というと、競馬の18頭立ての3連単の確率(1/4,896)と大差がない。

2)スタート事故の存在
競艇ではフライングや出遅れによりレースが始まってから欠場艇が出ることがある。
従来の3連単などの投票方式ではこの場合、該当する選手の舟券だけを返還し、残った選手に対する投票だけを対象に通常どおりの払い戻しを行ってきたが、重勝式でも同様の方式を採用した場合、スタート事故の発生率を考えると、返還となる舟券が多くなり低配当のオンパレードになる懸念がある。

3)1日に2回レースに出走する選手がいる
競馬でも競輪でもオートレースでも、競走馬または選手は1日に1回しかレースに出ない。
しかし、競艇では1日に2回レースに出る選手がかなりの数、存在する。
前半レースで怪我をし、後半レースを欠場する場合もあり、他の競技より返還が出る可能性が高い。

4)そもそも競艇ファンが重勝式を求めているのか
根本的な話として競艇の重勝式が必要なのかというところがある。
元来、競艇をするファンは高配当よりもその的中率の高さに魅力を感じている人が多いのではないだろうか。
高配当を当てたければ競馬など他のギャンブルをやればいい。
そう考えるファンが多ければ、重勝式を導入するコストに見合う売り上げは望めないだろう。

以上あくまで個人的な意見です。
こんなことを書いた次の日に競艇の重勝式舟券の発売が発表されたらごめんなさい。
2014年02月12日 17:00 | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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